この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第2章 灰色の雨が降る日、俺たちの関係はねじれた
「若葉、傘入れて」

「はいはい、また忘れちゃったんだよね」

俺が笑いながら傘を開くと、しゅーちゃんは当然のように横に滑り込んできた。

しゅーちゃんは、頭はいいのに忘れ物が多い。
そういう時、いつも俺に頼ってきてくれるのが嬉しかった。
誰よりも長く一緒にいる、幼なじみの特権だ。

外に出ると、水と土の匂いがした。
霧雨の中、湿気を含んだシャツが肌にまとわりつく。

傘を持っている俺の手に、しゅーちゃんの手が触れる。

しゅーちゃんは「ん」と顎をしゃくった。
傘持つぞ、の合図だ。
/261ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ