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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第3章 妄想が現実を塗り潰していくまで
強風に煽られて窓枠ががたがたと震えた。
雨音は酷くなって、空もだんだん暗くなる。

「しゅー、ちゃん……お、俺……」

構わず、制服のシャツのボタンを外していく。
薄暗くなっていく部屋の中で、若葉の白い胸が浮かび上がる。

「こ、こーゆーのは、やっぱり……」

若葉の抵抗は弱い。
恐怖の方が先にたって体が動かないのだろうか。

「昨日、痛かったよな? 大丈夫、今日はヨくしてやるよ」

あれは俺もガッつきすぎたっていう自覚はある。

「そ、それもそうだけど……」

ぐ、と、体重をかけて若葉を仰向けに倒していく。
大きな目が不安そうに揺れた。
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