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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第3章 妄想が現実を塗り潰していくまで
どこか遠くで空が光る。
一瞬遅れて、雷の落ちる音。
「ねぇ、しゅーちゃん、俺っ……」
若葉が意を決したように息を吸う。
いいかげんうるさい。
塞ぐようにキスをした。
びくっ、となる若葉の肩を捕まえて固定する。
ああ、これが若葉の唇か。
頭がクラクラする。
他の何よりも甘くて旨い。
名残惜しそうに唇を離すと、ぼろり、と若葉の目から大きな涙がこぼれ落ちた。
「……ちっ」
ファーストキスだったんだろう。
そんなに俺が相手じゃ嫌かよ。
一瞬遅れて、雷の落ちる音。
「ねぇ、しゅーちゃん、俺っ……」
若葉が意を決したように息を吸う。
いいかげんうるさい。
塞ぐようにキスをした。
びくっ、となる若葉の肩を捕まえて固定する。
ああ、これが若葉の唇か。
頭がクラクラする。
他の何よりも甘くて旨い。
名残惜しそうに唇を離すと、ぼろり、と若葉の目から大きな涙がこぼれ落ちた。
「……ちっ」
ファーストキスだったんだろう。
そんなに俺が相手じゃ嫌かよ。