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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第3章 妄想が現実を塗り潰していくまで
「う、ぐ……!」

入口が収縮して俺を吐き出そうとする。
でも一度中に入ってしまったらこっちのもんだ。

柔らかいはらわた。
若葉の内側。

こんなところ、他の誰も知らない。
若葉自身すら。

そう思ったら、自然と笑みがこぼれていた。
うっとりする。

「なぁ、若葉。昨日、ここで俺のくわえたんだぜ。覚えてるか?」

若葉はぶんぶんと首を振る。
嘘つき。
それともまだ足りないのか?
もっと俺にいたぶられないと思い出せない?

今までになかったような暗い感情が染み出してくる。
ああ、本当に可愛いよ、おまえ。
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