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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第4章 歪んだ日常
俺がのけぞったせいで、壁がガタンと音を立てた。
二人組のおしゃべりが止まる。
沈黙が張り詰める。
俺が息すら出来ずにいるのに、しゅーちゃんの指は止まらない。
「……っぁ……!」
ゆっくりと引き抜いたかと思うと、いい場所を目掛けてまた突き刺さる。
「……っ!!」
腰骨が溶けてしまう。
「もぉ、やめ、て……!」
俺は小声でしゅーちゃんに訴えた。
それなのに彼は笑っていた。
とても楽しそうに。
――悪魔だ。