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可愛いヒモ~番外編
第5章 風邪っぴきにはご用心!

パソコンの前から立ち上がり、ゆーりのそばまで近づく。
ドアの前に立つゆーりは、警戒するように身構えていた。顔もちょっと強張っている。
「…………なんか嫌な予感がするんだけどっ」
「あれ、今日は珍しく勘がいいね。野生の勘てやつ?」
「せめて女の勘て言って」
ぶっちゃけどっちでもいいと思うけど。
「……お願いって?」
「聞いてくれる?」
「それずるい。内容を先に言ってよ」
「やだ」
俺はべーと舌を出した。先に言ったら、確実に拒否られるだろうから。
「てか、ゆーりに拒否する権利があると思う?」
「う……無いかもだけど」
「じゃあ聞くしかないよね?」
「それはっ、お願いじゃなくて脅しって言うのっ」
「じゃあ、脅しってことで」
「…………」
無言で唇を噛むゆーり。
ようやく観念したようで、諦めたように目を閉じた。
「き、聞きます。……なんでしょうか?」

