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第7章 視線

胸元を見られてるような気がして

思わず、ブラウスの胸のあたりを抑えた。



朝から、こんな調子だと

先が、思いやられるな…

冴子は、小さく溜息をついた。



一限目の数学の授業の準備をして

教室のドアを開ける。



いつも、一番騒がしい翔と、そのグループが

珍しく、静かに席に着いていた。



ニヤニヤと笑っているのが

翔だけでない事に

一抹の不安を覚えた。