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藤の舞
第10章 休診日
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治療が終わったと告げられても、先生との関係は終わらないと思っていた。

なのに、先生は終わりを告げてきた。

先生のくれる快感は、きっと主人からはもらえない。

終わりにすることなどできなかった。

先生に教えられた快楽に体が溺れている。今さら無かったことにはできないのだ。

先生は恋愛や揉め事にならないか気になっているようだ。
大丈夫、先生と会えれば、sexして貰えれば十分だ。

先生から条件として主人とsexするように言われた。

それは、嫉妬など生まれない感情のない関係、sexパートナーという関係なのだ。

それでもいい。先生とsexできれば…

私は踏みとどまることなく、快楽の虜になり、転げ落ちていったのだ。

そして主人とsexするのに、どう持ち掛けようか考えていた。

家事を早く済ませ、主人の居るベッドに入る。

「あなた…」

「んん?」

主人の胸に手を置く。

主人がビクッと驚いた。

「あの…あの…」

「どうした?」

「抱いてください。」

私から誘うなどしたことがなく、何と言っていいかわからずストレートに言ってみた。

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