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藤の舞
第15章 誘惑
男がウエストゴムを掴んで脱け殻のようなストッキングを持ったまま歩く。
「ねぇ、それ高かったのよ。真ん中の模様を見てあげて…」
「ああ…」
膝辺りを掴み、ぶっきらぼうに足を開いた男が、
真ん中にある鍵の柄を見つけ、さらに顔を赤くする。
「アタシの鍵外れちゃった。」
男が震えながらストッキングを捨て、黙って戻ってくるので、上体を起こして浅めに座り直した。
スカートの裾が脚の付け根辺りまで捲れあがっていたが、気づかないフリをしてそのままにする。
「消毒してちょぉだい。」
足を投げ出すと慌てて男が跪き、また、大腿にアタシの足を置く。
消毒をしながら、チラチラと視線を泳がせ、見えてしまっているスカートの中と傷口とを往復しているのがわかった。
まだ、来ないのか…やはり堅物だな…
消毒が終わると、男の大腿を蹴ってベッドによじ登り、バタンと大の字になって寝た。
「疲れちゃったなっ
貴方も横になりなさいよ。」
用が済んでおどおどしている男を呼ぶ。
ポンポンと自分の隣を叩いて示すと、仕方なさそうにやってきた。
「上着シワになっちゃうわよ?」
「ねぇ、それ高かったのよ。真ん中の模様を見てあげて…」
「ああ…」
膝辺りを掴み、ぶっきらぼうに足を開いた男が、
真ん中にある鍵の柄を見つけ、さらに顔を赤くする。
「アタシの鍵外れちゃった。」
男が震えながらストッキングを捨て、黙って戻ってくるので、上体を起こして浅めに座り直した。
スカートの裾が脚の付け根辺りまで捲れあがっていたが、気づかないフリをしてそのままにする。
「消毒してちょぉだい。」
足を投げ出すと慌てて男が跪き、また、大腿にアタシの足を置く。
消毒をしながら、チラチラと視線を泳がせ、見えてしまっているスカートの中と傷口とを往復しているのがわかった。
まだ、来ないのか…やはり堅物だな…
消毒が終わると、男の大腿を蹴ってベッドによじ登り、バタンと大の字になって寝た。
「疲れちゃったなっ
貴方も横になりなさいよ。」
用が済んでおどおどしている男を呼ぶ。
ポンポンと自分の隣を叩いて示すと、仕方なさそうにやってきた。
「上着シワになっちゃうわよ?」