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S⇔M
第3章 接近
SMクラブでの愛華とのプレイ以降、ヒロはSMクラブを利用することはなかった。
SMバーで飲む回数も減った。
以前はSMバーでも客の前で調教ショーに出されてチップを貰ったりもしていたが
女王様からショーのお誘いがあっても全て断るようになった。

愛華とはSMバーで何度か話したが
クラブで呼んだのはあれきりだった。

SMを封印してしまおう。
次にSMをするなら、本当に愛し合える人と。

愛華とプレイをして、危ないと思った。
絶対にのめり込んでしまうだろうと予測できた。
愛華を次に呼んでしまったら、間違いなく
歯止めが効かないまま愛のないSMを続けてしまうだろう。そしてきっと得られない愛を求めて空しくなる。

自分の精神に危ういところがある事も理解している。元妻が浮気をして離婚し、肉親が自殺し・・・と立て続けに色々あって一時的に鬱病を患った時も、ハードプレイで自傷行為の衝動を充たしていたところがあった。
ヒールで思いっきり踏まれた手に穴が開いても、不意に煙草の火を押し付けられても、嬉しいとも酷いとも思わなかった。
怪我をしても平気な顔で店に行くものだから
色々な女王様から「私の奴隷よ」なんて言われたりもした。誰かに仕えているつもりは全くなかったが。
また女王様によっては、逆に「ダメだと思ったらちゃんと言いなさい!」と言われることさえあった。


そんな自分が特定の女王様にハマってしまったら
その人のやることは全て受け入れてしまうだろう。

でも愛華は、そんな自分を愛してくれるだろうか?

歳も恐らく20歳くらい離れている。
自分はかなり若く見られるが、40半ばである。
息子より若い女から告白されて付き合ったりもしたが、だからといって愛華に相手にしてもらえるかはわからない。

それなら。

愛のあるSMが出来る相手が見つかるまで、
もうSMはやめよう。



・・・そう思ってSMを封印して4年が過ぎた。
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