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第10章 縛る人
縄を手にしたヒロは、そのまま背後から
愛華の胸に襷をかけるように交差させ、
プレゼントのリボンみたいに背中でまとめる。
犬のハーネスを引くようにそれを引いて
愛華の体を引き起こした。
それに悦んだのか、きゅうっと締め付けてくる。

「っああああ!!ヒロくんっ!!!ああぁ!」

愛華の中がヒロに奥深く貫かれる。
後ろから引っ張られたままで前に逃げられない。
胸の上で交差された縄が徐々に絞まり、
頸動脈を圧迫してくる。
その苦しさに愛華は余計に快感を覚えていた。

「ヒロく、アアッ!!おく、アぁァアぁ!!」
「っん、奥、好きでしょ?・・っ」
「アぁァ、好き、好き・・アアッ!!」

先ほどのように指で犯されているわけでもないのに、愛華の口はだらしなく開き涎を垂らした。

「アア、ハァッ!アあぁァアぁ!イッちゃ・・」
「俺も、あぁっ、イクっ!」
「アアアアヒロくん来て!来て!ッアアアッ!!」

愛華の中でヒロが一層硬くなったあと、
熱いものが脈打ちながら放たれた。
それを愛華がビクン、ビクンと搾り取る。

付き合い始めの頃はまったくイケなかったヒロだが、少しずつ射精出来るようになり今では愛華の絶頂に合わせて一緒にイケるようになっていた。
徐々にコントロールを取り戻し、愛華の体を気遣ってあまり長くならないように終える事も出来る。

「抜くよ。」
「んんっ・・」
漏れないようにきゅっと引き締める愛華から
ヒロは自身を抜き去るとティッシュをあてがう。
それを愛華は手で押さえてゆっくりと転がった。

「っはぁ・・ハァッ」
縄を解くヒロに身をまかせて
ぐったりと荒い息を吐く。
縄からの解放感もまた心地いい。
ヒロの口に含まれたミネラルウォーターを口で受け取る。喘ぎ、叫んでカラカラだった喉に染み渡る。
ヒロも疲れているだろうに、こうして甲斐甲斐しく世話をしてくれるのが愛華はとても嬉しかった。
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