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第4章 女性恐怖症
「え?女性恐怖症?」

ヒロは愛華とのセックスで、イケなかった。
あれからまた別の日にもホテルで肌を合わせたが
気持ちは絶頂を迎えても体が反応しない。

愛華はそれについて特に何も言ってはこないが
回を重ねてもこのままだったら流石に傷つけてしまうかもしれない。

それを思い詰め、病院へ相談に来たのである。

「離婚後も普通にお付き合いとかしてますけど・・・」

若い頃は女性相手の水商売をしていた経験もあり、女性に困ったことはない。普通の男よりは女性と接する事に慣れていると思う。
そんな自分が女性恐怖症?

「あなたの場合、女性から裏切られるのが怖いのでしょうね。だから女性に必死で優しくする。」

それは何となくわかる気がする。
今まで、浮気されて別れた率はかなり高い。
それも女の方から、好き・付き合ってと言われて付き合い出した相手ばかり。
彼女と浮気相手とのベッドシーンに遭遇した事もある。

たしかに・・・また裏切られるかもしれないという不安はある。

「でも、今までは普通にイケてましたよ?」

「そうですね。今までの相手と何か気持ちの違いはありますか?」

愛華は・・・ずっと好きだった相手だ。
それも自分の性癖を隠して付き合ってきた今までの相手とは格段に違う。
何もかもさらけ出せる気がする。

だからこそ、愛華に飽きられて捨てられたら・・・
不安はずっと纏わりついている。


「たしかに違うかもしれません・・・
それに自分がイッてしまったら、この関係が終わってしまうような気がします」

「そうですか。話せるようならお相手の方にそれを話して、イク事に重点を置かず気楽にゆっくり行為をしてみて下さい。
1度イケれば、体が覚えてまたイケるようになると思います。」
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