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第6章 解放
ジャーーーーー・・・
洗面台の方から何かを洗っている音がする。
あれから何度か絶頂に追い詰められ、ぐったりとした愛華は水音を聞きながら微睡んでいた。
「大丈夫?」
ヒロがフェイスタオルを水に濡らして持ってきたのだった。愛華の腫れ上がった背中にそれを貼り付けながら様子を伺う。
「つめた!・・うん・・・ありがとう」
1度目を開けた愛華だが、気持ち良さそうにまた目を閉じる。
「痛かった?まだ力加減がうまく出来なくて」
「ん・・痛かった、けど・・・気持ち良かった」

温くなったタオルを替える。
ヒロは自分が痛みに強いため、愛華の体も自分のように扱ってしまったのではないかと心配した。
「大丈夫だよ・・・ごめんね、こんなことさせて」
「愛ちゃんが喜んでるなら全然!それに、すごい感じてたみたいだから興奮した」
「うん・・・すっごい良かった」

「腫れ、引いたね。仰向けになる?」
「うん。・・・っつう」
ヒロが腕枕をしながら愛華を仰向けに寝かせる。
背中がヒリヒリと痛んだ。
さっきはあれほど責めてきたヒロだったが
うって変わって献身的に世話をする。
ガクガクと痙攣しすぎた身体中が力を失い
動けない愛華はすぐに、眠りに落ちていった。
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