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第1章 出会い
道具が置かれてある控え室から戻ってきた愛華の手には
バラ鞭と一本鞭が握られていた。

「これ好きなんだ~」

後ろ手に縛られたままのヒロをゆっくりと前に倒すと、肩と頭で上半身を支えさせた。
尻をつき出した格好になったヒロのジーンズを脱がせていく。
ボクサーパンツは履かせたまま、背後から、愛華がバラ鞭を振るう。

パシン

パシン



バシンッ

「ッ!」

強弱をつけながら、幾度かバラ鞭を走らせた。
強めに振ったときだけわずかに反応するヒロを見ていると、愛華はもっと反応が欲しくなった。

「全然なんともなさそうだね!
一本鞭に変えるよ?」

「はい。お願いします。」

革を編んで作られた一本鞭は、作りにもよるが総じてバラ鞭より痛みが強い。
沢山の革を房状にまとめてあるバラ鞭と違って衝撃が分散されないからだ。


ピシッ

パンッ!

ピシッ

パンッ!

さっきよりも強めに振る回数を増やす。
ヒロの体に力が入っているのがわかった。

「うっ・・うう! アァッ!」

回数が重なると痛みが積もっていく。
ヒロの声が徐々に高くなる。

愛華の体が興奮で震えた。


ひとしきり一本鞭を浴びせた愛華は
興奮による自分の呼吸の乱れを押さえながらヒロの側に片膝をついた。

「大丈夫?」

「はい・・・うぅっ!」

Tシャツとボクサーパンツの隙間から愛華の指が潜り込む。みみず腫になった複数の鞭痕を指先で撫でるのが愛華は好きだった。

「すごい熱くなってる。」

「ッ!・・・ありがとうございます。」

軽く爪で鞭痕をなぞられ、時々体を強張らせながらもヒロは礼を述べた。
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