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夢…を…見させてくれますか…
第14章 闘い

「隆…ありがとう」
ゆっくり目を閉じる由真
「由真…そばにいるからな」
朝まで由真のそばにいる今市
「少し休みなさい」
由真の父親が今市に声をかける
「ありがとうございます、けど目が覚めるまで居てあげたくて」
「呼ぶから、少し休みなさい」
「はい。」
無菌室から出て控え室に向かう
少しクラクラする今市
「大丈夫かよ…」
弟が缶コーヒーを差し出す
「ありがとう、大丈夫、」
「あっそ。」
「真くんこそ、大丈夫?仕事あるんだろ?」
「……大丈夫だよ、あんたこそ忙しい身分だろ?」
「由真のそばにいたいから休みもらったよ。メンバーも賛成してくれた」
「ふぅん。」
「真くん…俺さ…有名人だけど…ひとりの男だよ…男として由真を愛してる…ずっと一緒にいようと思ってる…由真の支えになりたい」
「…………」
「真くんやお父さんも一緒だよ。これからは俺も一緒に由真を守ってく」
「やってみれば?」
「真くん…」
「あんたが仕事と両立できたら認めてやるよ。姉ちゃんと仕事を」
「真くん…ありがとう」
「俺さ…あんたが歌ううた好きだし、」
「ありがとう」
「姉ちゃん…頼む…俺仕事向かうよ」
「わかった。気をつけてな」
由真のところに戻る今市
「由真…由真…」
眠ったままの由真をずっと見つめる今市

