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変態王子の献身
第1章 気がついたら・・・
リーナは全身の倦怠感と共に目が覚めた。何が起こったのだか、彼女はまだそれが把握できていなかった。
城下にお忍びで仲良しの侍女と共に来ていたまでのことを覚えている。
見回すとそこは、石の壁。反対側の壁には鉄の柵が見える。ここはどうやら牢の中ようだ。自分はその内の簡素なベッドの上に寝ていたのだ。
着ていた街娘の服は脱がされて裸になっている。慌てて体を確認すると、特に犯されたような所も無いことから、一息安心したのだが、まだぼーっとした頭をフル起動させて自分の身に起きたことを思い出そうとしたが、何も思い当たることはなかった。
その場から見える場所には看守らしき人影もなく、これからどうしたいいものかとリーナは考えた。寝起きであったことから彼女はこの状況に対して恐怖でパニックになるようなことはなかった。
毛布を体に巻きつけてから足音を潜めて牢の中を歩きまわった。裸足で石畳の床を歩き回るリーナの足元が冷えた。小さな光取りの窓がある以外は何もない牢だったが、その窓も彼女が逃げ出すには無理な大きさだった。
しばらくすると足音が聞こえた。リーナは警戒し、彼女が寝かされていたベッドまで戻った。
足音のする方を見ると、やってきたのは、幼馴染のフレッドだった。5年ぶりになるだろうか。彼は背の高い青年になっていたが、彼女にはそれが昔一緒に遊んだフレッドだということがすぐに分かった。リーナは途端に安堵した。このような状況で幼馴染に出会えたリーナは喜んで彼に呼びかけた。
「フレッド!助けて!私、どうなっちゃったのか・・・。」
「リーナ、久しぶりだね。綺麗になったね。5年ぶりじゃないか。」
そういうと、フレッドは牢の鍵を開けて入って来た。そして、また内側から牢の鍵を閉めた。
「私を出して!家に帰して!」
「落ち着いて、リーナ。大丈夫だから。君は麻酔を嗅がされて、眠らされていんだよ。まだその薬からちゃんと覚めていないだろう。温かいハーブティを持ってきたよ。飲んで。」
と、やさしくフレッドは微笑んだ。
城下にお忍びで仲良しの侍女と共に来ていたまでのことを覚えている。
見回すとそこは、石の壁。反対側の壁には鉄の柵が見える。ここはどうやら牢の中ようだ。自分はその内の簡素なベッドの上に寝ていたのだ。
着ていた街娘の服は脱がされて裸になっている。慌てて体を確認すると、特に犯されたような所も無いことから、一息安心したのだが、まだぼーっとした頭をフル起動させて自分の身に起きたことを思い出そうとしたが、何も思い当たることはなかった。
その場から見える場所には看守らしき人影もなく、これからどうしたいいものかとリーナは考えた。寝起きであったことから彼女はこの状況に対して恐怖でパニックになるようなことはなかった。
毛布を体に巻きつけてから足音を潜めて牢の中を歩きまわった。裸足で石畳の床を歩き回るリーナの足元が冷えた。小さな光取りの窓がある以外は何もない牢だったが、その窓も彼女が逃げ出すには無理な大きさだった。
しばらくすると足音が聞こえた。リーナは警戒し、彼女が寝かされていたベッドまで戻った。
足音のする方を見ると、やってきたのは、幼馴染のフレッドだった。5年ぶりになるだろうか。彼は背の高い青年になっていたが、彼女にはそれが昔一緒に遊んだフレッドだということがすぐに分かった。リーナは途端に安堵した。このような状況で幼馴染に出会えたリーナは喜んで彼に呼びかけた。
「フレッド!助けて!私、どうなっちゃったのか・・・。」
「リーナ、久しぶりだね。綺麗になったね。5年ぶりじゃないか。」
そういうと、フレッドは牢の鍵を開けて入って来た。そして、また内側から牢の鍵を閉めた。
「私を出して!家に帰して!」
「落ち着いて、リーナ。大丈夫だから。君は麻酔を嗅がされて、眠らされていんだよ。まだその薬からちゃんと覚めていないだろう。温かいハーブティを持ってきたよ。飲んで。」
と、やさしくフレッドは微笑んだ。