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変態王子の献身
第1章 気がついたら・・・
リーナは、渡されたハーブティを飲むと、心が落ち着いて、ぼーっとした頭が冴えてきた。
頭が冴えると同時に、涙が流れてきたリーナは、フレッドに抱きついた。

「フレッド、私どうしたら・・・。あなたがいてよかった!」

「リーナ、僕もそう思っているよ。」

フレッドもリーナをきつく抱きしめた。

「体は大丈夫かい?」

フレッドは優しく尋ねると、リーナは頷いた。すると、フレッドは一瞬考えたような面持ちの後、言った。

「じゃあ、そろそろ始めようか・・・。」

「え、何を?」

突然フレッドは荒々しくリーナのか細い腕を引っ張った。

「何をするの、痛い!」

フレッドはそれを聞くこともなく、牢の反対側の壁へリーナを引きずる。抗うものの、か細いリーナは長身で逞しいフレッドの力に敵うはずも無く、引きずられる。
リーナは涙を流し、
「やめて!痛い!」
と言うが、フレッドは無言でリーナの体を牢の壁に備え付けられた手錠と足枷をはめる。

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