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変態王子の献身
第3章 リッツシュタインへの手紙
その日は、無口な看守が食べ物を運んできた以外には特に何もなく過ぎた。リーナは一度起き上がりどこか逃げ出せそうな場所はないか探したが、さすがにこの地下牢は強固に作られ、簡単に逃げられそうではなかった。

リーナは食事を運んできた看守にマリアのことを尋ねたが、彼は何もしらないと答えただけだった。フレッド王子にマリアのことを聞いてくれと言うと、看守はそれを了承した。

あまりに心配で運ばれてきた食事に手をつけることができなかった。ずっとマリアのことを考えていた。


翌日になって、またフレッド王子がやってきた。
牢の柵の外からこちらに冷ややかな微笑を見せた。リーナはやってきてフレッドの前に立った。

「看守から伝言で、君が僕に会いたがっていると聞いたよ。昨日のあれが、そんなに気に入ったのか。それならまたおもちゃにしてあげるよ。」

リーナは昨日のことを思い出して、顔を赤くした。

「そんなによかったかな。君の絶頂の叫び声は、階段の上のドアの上に立っている兵にも聞こえたらしいね。」

と王子は笑った。
リーナは思い出すとまた体が熱くなるのを感じた。
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