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変態王子の献身
第3章 リッツシュタインへの手紙
しかし、思い直して言った。

「マリアはどこなの?私と一緒にいた侍女よ。彼女も捕まえたの?」

フレッドは意外そうに、

「君は、自分の心配よりも、侍女の心配をするのかい?」
と、また笑った。

「その子は捕まえてないと聞いている。君だけで十分だからね。僕の国の特殊な訓練をさせた兵は、周りに気づかれないように君だけをうまく誘拐したと聞いているよ。」

フレッドは誠実そうな口ぶりでそう言った。

リーナはそれを聞くと、むしろ慌てた。
「ああ、マリア。どうしたら・・・。彼女は誘拐の容疑をかけられて処刑されてしまう!私のせいで・・・。」

「馬鹿な子だね、リーナ姫。こんな時期に城外をふらふらしている君がわるいんだよ。」

「でも、マリアは私のために・・・。」
リーナはどうしたら良いかわからなかった。マリアが自分のせいで処刑されてしまう。シュルツ先生は自分がマリアと城を抜け出したことを知っている。シュルツ先生のほかにも、自分とマリアが毎月城下町にいたことは数人の者が知っている事実だった。
シュルツ先生の言っていた言葉、「責任を取らされるのはマリアだけで十分だ」という言葉が頭の中をよぎる。彼女にリーナを誘拐する動機がなくても、城外にリーナを連れ出したのはマリアだ。それによってリーナが失踪したなら、彼女が重罪に問われることは間違いない。
マリアは自分が消えたことにどんなに慌てたことだろう。
こんな風に彼女も自分の父親によって幽閉されているのだろうか。友達思いのマリアが責任を問わされると思うと、彼女はいてもたってもいられなかった。
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