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変態王子の献身
第4章 ツォーハイムの王子
リーナを誘拐するという大臣の提案に対して、フレッドは感情的に反対意見を述べた。40人近い大臣の集まる議席上で一番若いフレッドが意見を述べることは少なかった。大臣達は驚いたようにフレッドを見たが、すぐに彼らは馬鹿にしたような視線を送るだけだった。

「フレッド、お前はリーナ姫と幼馴染だったな。気持ちは分かるが、国交が断絶したリッツシュタインによって今回のような屈辱的な事件が起こされた以上、我が国も手を打たねばならない。アンディ大臣にここは任せてみようではないか。」
フレッドの父王がそう言うと、議場内にそれを支持する拍手が起きた。

フレッドは恥ずかしさでいっぱいになった。
そうして議会が閉じられた二日後に、リーナの誘拐を担当したアンディ大臣の手のものが、眠らされているリーナを連れて城の地下牢に入ったと聞くと、フレッドは急いで地下牢へ向かった。リーナはベッドの上で眠っていた。それを柵の外から見た王子は、リーナに乱暴されたような痕がないことから安心した。


5年前に14歳だった王子が最後に見たリーナはまだ子供だった。しかし、王子も子供心に天使のように愛らしいリーナに特別な感情を抱いているのがわかっていた。王子の母親が、リーナの母を親友として慕うと同時にリーナのことをいつも誉めそやし、いつかリーナをお嫁さんにもらえるくらい立派な男になるようにと言っていた。王子はその言葉を真に受けて、文武に励んでいた。その努力もむなしく、両国の国交断絶でリーナに会えなくなった王子は憂さを晴らすように、16、7歳になるころから盛んに色々な女に手を出すようになった。

城内の使用人や侍女たちの中で、美しく言葉巧みに誘ってくるフレッド王子を断れるものはいなかった。しかし、王子はこれと言って本気になれる女性を見つけることもなく、ただ心の隙間を埋めようとして遊んでいるだけであった。自分用の部屋の奥の一室に拷問具を並べて、そこでいかがわしい遊びをしているとき、彼はリーナのことを忘れられた。
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