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変態王子の献身
第4章 ツォーハイムの王子
リーナが地下牢に運ばれたという知らせを聞いた王子は、すぐに彼女の元へ向かった。リーナは政治犯などを収監するための牢に入れられていた。他の囚人達とは隔離された場所であった。
リーナは麻酔薬のようなものを吸わされてまだ眠りについていると、そこを担当している看守が王子に言った。王子は鍵を受け取ると、彼女の眠る独房の中へ入った。
5年ぶりのリーナは彼の予想以上に美しく成長していた。
街娘の服を着たリーナには毛布がかけられていた。その下からのぞく細くてしなやかな腕を見ると、王子は自分の中で欲望が燃えるのを感じた。
このまま欲望に身を任せてみるべきだろうか。リーナにはどうせ嫌われるであろう。彼女を誘拐したツォーハイムの王子である自分に彼女が心を開くはずはないだろう。それならば、強引に彼女の体だけでも奪ってしまえば、彼の気は晴れるだろうか。
王子は毛布を剥ぎ取った。リーナが目を覚ます様子はない。自分は何をしているのだろうかと自問したが、その考えは欲望と好奇心にかき消される。
彼女の上着の前を開けて胸元で結ばれたリボンを緩めると、簡単に乳房があらわになった。彼は震える手で静かにそれに触れた。緊張で冷たくなった彼の手がそのぬくもりに触れる。彼女は目を覚ます様子がない。
ここら辺でやめようかと一瞬考え込んだが、彼は自制できなかった。
持っていたナイフで静かに彼女の服を破る。さらに、彼女の体を振動させないようにゆっくりと下着をも剥ぎ取ると、小さな茂みが現れる。彼はごくりと唾を飲み込んだ。そこに触れたいという欲望と良心との間で彼の心はせめぎあっていた。
突然、自分のおろかさが滑稽に思えた王子は自嘲した。自分はこの場で彼女を好きに犯すこともできる。正反対に彼には5年前に会った当時のような優しいお兄さんとして紳士的な態度を彼女に見せることもできる。しかし、そのどちらかに自分の身の振り方を決められない自分が女々しく思えた。
彼はいたたまれなくなって、彼女の破けた服を注意深く除けると毛布をかけて牢を後にした。せめて彼女が目覚めるのを待とうと思った。目覚めた彼女を見てから身の振り方を決めればいいのだ。
リーナは麻酔薬のようなものを吸わされてまだ眠りについていると、そこを担当している看守が王子に言った。王子は鍵を受け取ると、彼女の眠る独房の中へ入った。
5年ぶりのリーナは彼の予想以上に美しく成長していた。
街娘の服を着たリーナには毛布がかけられていた。その下からのぞく細くてしなやかな腕を見ると、王子は自分の中で欲望が燃えるのを感じた。
このまま欲望に身を任せてみるべきだろうか。リーナにはどうせ嫌われるであろう。彼女を誘拐したツォーハイムの王子である自分に彼女が心を開くはずはないだろう。それならば、強引に彼女の体だけでも奪ってしまえば、彼の気は晴れるだろうか。
王子は毛布を剥ぎ取った。リーナが目を覚ます様子はない。自分は何をしているのだろうかと自問したが、その考えは欲望と好奇心にかき消される。
彼女の上着の前を開けて胸元で結ばれたリボンを緩めると、簡単に乳房があらわになった。彼は震える手で静かにそれに触れた。緊張で冷たくなった彼の手がそのぬくもりに触れる。彼女は目を覚ます様子がない。
ここら辺でやめようかと一瞬考え込んだが、彼は自制できなかった。
持っていたナイフで静かに彼女の服を破る。さらに、彼女の体を振動させないようにゆっくりと下着をも剥ぎ取ると、小さな茂みが現れる。彼はごくりと唾を飲み込んだ。そこに触れたいという欲望と良心との間で彼の心はせめぎあっていた。
突然、自分のおろかさが滑稽に思えた王子は自嘲した。自分はこの場で彼女を好きに犯すこともできる。正反対に彼には5年前に会った当時のような優しいお兄さんとして紳士的な態度を彼女に見せることもできる。しかし、そのどちらかに自分の身の振り方を決められない自分が女々しく思えた。
彼はいたたまれなくなって、彼女の破けた服を注意深く除けると毛布をかけて牢を後にした。せめて彼女が目覚めるのを待とうと思った。目覚めた彼女を見てから身の振り方を決めればいいのだ。