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変態王子の献身
第13章 リーナの帰国
リーナがフレッドを最後に見たのは、あの会議場でのことだった。
ちゃんとさよならもできずに二人は離れて、リーナは城の中の一室に囲われていた。

待てど暮らせどフレッドは会いに着てくれなかった。城内でリーナの部屋を監視するのは地下牢で看守をしていたオイゲンから別の兵に代わった。それもあって、リーナは自分からフレッドへの面会を望むことができないでいた。
(結局、プレイボーイなフレッドの一時の遊びだったんだわ。)


それから2週間が経つころ、とうとうリーナの迎えの一行が来た。

リーナの知っている近衛兵達と、さらにマリアが一緒だった。
二人は抱き合った再会を喜んだ。

賠償金の支払い完了と共に、マリア達の到着から半日ほどして、とうとうリーナとマリアを乗せた馬車がツォーハイムを出発した。

それはあっけないものだった。


城下町を抜けたころ、馬車が止まった。

不審に思ったリーナが御者に聞くと、酔っ払った狩人が馬車を止めたというらしい。しかし、すぐにまた馬車は走り始めた。
おもしろがってリーナとマリアは馬車のカーテンを開けて外を見ると、そこには馬に乗った狩人姿のフレッド彼女を見つめていた。

リーナの目から涙があふれた。フレッドは何か言ったようだが、リーナにはそれが聞こえなかった。

声を上げて泣き出したリーナを心配してマリアは問い詰めたが、リーナは何もいえなかった。

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