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傍にいてもいいの?
第4章 チャンスかもしれない....
入社4年目。
今年は、新人の教育係を任されることになった。
辞令が来たとき、きっと使える頃には辞めていくヤツなんだろうと決めつけていた。
入社式。
紹介された新入社員は女の子で........恥ずかしながら一目惚れしてしまった。
名前は笹倉ひとみ。
ひとみかぁ........。
いつか、名前で呼びたいものだ....なんて思ってしまうほど、彼女は俺の心にスッと入り込んだ。
身長が180ある俺が隣に並ぶと、5センチ位のヒールを履いているのだろう彼女の額が俺の口元にくる。
可愛い笑顔で見つめられるとすぐにキスしたくなりそうだ。
笹倉は仕事も覚えが早い。
急ぎではない仕事を頼むと指定した期限の前日には終わらせてくる。
いざと言うときのために一日早く終わらせていると聞いたことがあった。
あと、彼女はいつも笑顔で挨拶をしている。フロアが違う社員にもすれ違い様には『お疲れ様です』と声をかける。
そんな外見も中身も俺好みの彼女は、指導係も終わって1年が過ぎた頃、恋人ができたと喜んでいた。