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傍にいてもいいの?
第4章 チャンスかもしれない....
その頃の俺も役職がついて、数年後には昇格。
出張もこなすし、役員会議にも参加。
部下を持つことによって仕事の幅が増えたが、比例して責任の重さも増していく。
不安に押し潰され、疲れたときには........笹倉の笑顔を探していた。
恥ずかしい話だが、彼氏と幸せな時間を過ごしたであろう、笑顔の笹倉を見て乗りきっていたんだ。
そんな日々を過ごすのがもうすぐ4年になる。
そんなとき、俺の長期出張が舞い込んだ。
彼女を忘れるためにも、少しばかり距離をとった方がよいのかも........などと在り来たりだが考えて、その話を受けることに。
戻った頃、彼女のことを吹っ切れているかも........なんて思いながら。