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傍にいてもいいの?
第4章 チャンスかもしれない....

「ぶちょう....」


「ん?どうした、眠たいのか?」


俺と笹倉はタクシーの中。
松下が2台呼んでくれて、その1台は俺たちが乗り込んだ。


「ううん、違う......もう一軒、付き合ってほしいんですぅ。今夜は、飲まないと....ダメなのです」


「酔っぱらいは、早く帰って寝る。笹倉のマンションは....「じゃあ、ぶちょうのおうち!」


可愛い酔っぱらいの笹倉は俺の言葉に被せるように目的地を言う。


「笹倉....」


「運転手サン、ぶちょうのおうちまで!」


『お願いします!!』
と、伝えた途端........笹倉は俺の膝に倒れてきて長い眠りについた。
運転手サンも苦笑いしてるし。


「彼氏さんは彼女の上司なんですね。可愛らしいお嬢さんですね。で、彼氏さんのご自宅はどちらですか?」


「すみません、運転手サン。〇〇方面へお願いします」


「了解しました」


静に走り出したタクシー。
ふと、視線を向けた窓の外にはネオンの海。
週末ならではの人混み。
そして、俺の膝には愛しい人。


タクシーに乗る前、新藤から耳打ちされた言葉を思い出す。


『部長、笹倉....先週末彼氏と別れて、やけ酒しました。こいつ、酒飲むと絡んでくるので....気を付けてくださいね』


『笹倉に絡まれる』
俺にして見れば、願ったり叶ったり........なんだけどな。


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