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傍にいてもいいの?
第7章 攻撃開始

季節は秋から冬になる頃。
長袖を着る時期で助かりました。


自分で言うのもなんですが、ぷよぷよ二の腕にもつけられた痕が幾つもあって........本当に夏場でなくてホッとする。
一番目立つ首もとは、ショールを巻いて髪も下ろして誤魔化した。



――――――――――――――――――――――――――――



「センパイ、このファイルなんですけど........」


「はい、どれなの?」


ただいま勤務中。
向かいの席から後輩の裕美(ユミ)ちゃんに声をかけられる。
あら、ミスしちゃったのかしら?
裕美ちゃんのパソコンを覗かせてもらう。


「あ~......これはまた....やっちゃいましたねぇ~」


「スミマセン........」


「やってしまったものは仕方ないわ。次は気を付けて」


「はい........」


「そうね....あたしのパソコン使っていいから、ここからやり直してくれればいいわ。その間に、こっちのパソコン使えるようにしておくから」


「ありがとうございます」


裕美ちゃんはペコリと頭を下げてあたしの席へ移動する。
ただ打ち込むだけだと高を括って、仕事に集中していないからだってコト、いつになったら解ってくれるのかしら。


彼女の教育係って誰だったっけ........

と、顔をあげたところに課長がスーッと通りすぎる。
........のほほん課長だったっけ?担当。
もぅ、可愛い子に甘いんだから........


ミスしたときの対処方法もちゃんと指導してくれてたら、ここまで手を煩わせることもなかったはずなんだけどな~


「裕美ちゃん、今週でも来週でもいいから時間ができたら対処の仕方を確認しようね」


「はい、すみません。よろしくお願いします....」


裕美ちゃんは、パソコンからチラリと此方に視線を向けて小動物のように小さくなってる。


「その仕事、期日前でしょ?慌てずに、頑張ってね」


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