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傍にいてもいいの?
第7章 攻撃開始
佑典さん、ごめんなさい。
課長、ごめんなさい。
健一、ごめんなさい。
どれだけ謝罪の言葉をかけても、足りないくらい。
泣いちゃダメだ。
それこそ、相手の思うツボだし........。
「センパイ......大丈夫ですか?そんなに泣くと大変なことになりますよ....はい、これで冷やしてくださいね。あと....契約ならきっと部長と新藤さんが頑張ってくれますから!」
裕美ちゃんの言葉にもただ頷いて答えるだけ。
ありがとう....今日のあなたは頼もしくもみえるよ。
「笹倉....お前が打ち間違えのミスするなんて珍しいな........」
「児玉先輩........」
心配して横田課長も側に来てくれた。
「笹倉、俺が確認したときは間違ってなかったぞ?もしかして、そのあとに手直しでもしたのか?」
「課長........。いいえ、課長に確認してもらってからは手を加えていません........」
本当に見に覚えがない。
あたしのパソコン、ロックがかけてあるのに........
誰も触れない筈なのに........
けれど........
今回の事は、まだまだ序の口だった。