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傍にいてもいいの?
第8章 天敵、現る........

なんとか乗りきった水曜日。
ううん。『乗りきってもらった』が、正しいかも。
佑典さんが早い時点で気がついてくれたお陰で、正しい書類を準備することが出来、二人には感謝してもし足りない。
もちろん、営業部長と大輔も。




その件以降、自分なりに気を付けて行動してきた。
なのに、それを皮切りに色々と小さな事件が起きてしまったの。


何度も確認し準備した書類。
企画書、発注書........あたしが携わるものは色々あるんだけど、打ち間違いなんて可愛らしいものではなく、抜け落ちていたり、郵送の手配をしても相手側に届いていないとか。


まさかこんな社内でのトラブルに巻き込まれるとは思わなかったから、あたしの精神的ダメージも半端ない。




あたしなりに誰がこんなことをするのか考えてみた。
............。
やっぱり答えなんてわからない。
『もしかしたら』って思うだけで。



あたしと佑典さんとの交際はまだ同期だけしか知らない。
他部署の佑典さんファンのお姉様から攻撃されるとは考えられない。
そもそも、そのお姉様たちはあたしのパソコンのパスワード知らないし........。


結局、振り出しに戻って『もしかしたら?』に、落ち着く。



エリもすみも大輔も........みんなこめかみに怒りマークが浮かび上がるくらい自分の事のように怒ってくれた。
そんな優しい仲間の気持ちに触れて、またも悔し涙が........。



こんなことして、何になるの?
回りくどいことするなんて........。



今更ながら、大輔の言っていたことが身にしみる。
お嬢様の攻撃って、容赦ないんだね。
そんなに佑典さんの隣に居るあたしが邪魔なら、直接攻撃すればいいのに。



外堀から徐々に攻め立てられ、こんなにも会社にまで影響が出るなんて........思いもしなかった。


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