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心も抱きしめて
第2章 も
「お互いに無理をしない範囲で行きましょう」
そう答える私に、笑いをこらえたように下を向く。
「ビジネスライクだな」
それって・・・
褒めてます?
「じゃぁ、関係成立。乾杯」
石島さんは今さっき注文したハイボールのジョッキを持ち上げた。
私と、なぜか美香もワイングラスを持ち上げて
不思議な関係の成立に乾杯した。
向こうの方で石島さんを呼ぶ声がして
「ごめん。ちょっと行ってくる」
と、向こうに行ってから
私と美香は顔を見合わせた。
「何・・・この展開?」
視線は石島さんに向けたまま美香が私に言った。
「私も分からないよ・・・」
大学時代はただ憧れているだけだった石島さん。
確か2回ぐらい、サークルで夏の合宿に一緒に行ったっけ?
飲み会はいつも一緒に行ってたけど
あまりの人数の多さに
個人的に話したことなんかほんの数回だ。
しかも挨拶程度。
そんな石島さんと「目的があるとはいえ」個人的に会う事になろうとは。
「由香里。チャンスだよ」
どんなチャンスよ・・・
そう答える私に、笑いをこらえたように下を向く。
「ビジネスライクだな」
それって・・・
褒めてます?
「じゃぁ、関係成立。乾杯」
石島さんは今さっき注文したハイボールのジョッキを持ち上げた。
私と、なぜか美香もワイングラスを持ち上げて
不思議な関係の成立に乾杯した。
向こうの方で石島さんを呼ぶ声がして
「ごめん。ちょっと行ってくる」
と、向こうに行ってから
私と美香は顔を見合わせた。
「何・・・この展開?」
視線は石島さんに向けたまま美香が私に言った。
「私も分からないよ・・・」
大学時代はただ憧れているだけだった石島さん。
確か2回ぐらい、サークルで夏の合宿に一緒に行ったっけ?
飲み会はいつも一緒に行ってたけど
あまりの人数の多さに
個人的に話したことなんかほんの数回だ。
しかも挨拶程度。
そんな石島さんと「目的があるとはいえ」個人的に会う事になろうとは。
「由香里。チャンスだよ」
どんなチャンスよ・・・