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心も抱きしめて
第4章 き
「由香里ちゃん。今年はチョコ期待してるから」
「え・・・。あ。石島さん」
そう言うと私のほうを向いてニヤッと笑う。
「冗談。さ。行こうか。お昼は食べたの?」
促すように私の腰を自然に抱いて方向を定めた。
「この時間に帰れるときはいつも食べずにやっちゃうんです」
「うん。俺も同じ」
「じゃぁ、食べてから行こうか」
「どこに行くんですか?」
「ん?俺んち。メールしただろ?」
「あ。はい」
そっか。石島さんの部屋に連れてってくれるんだ。
なんかちゃんとした彼女扱いにうれしくなった。
ただエッチをするだけなら。
ラブホなのかな。なんて漠然と考えていたから。
そっか。自分のテリトリーに招待してくれるんだ。
私の心を見透かしたように。
そんなことを思った瞬間に
腰を抱く手に力が入って、数センチ引き寄せられた。
「どうした?」
私のほうも見ずに、まっすぐ前を向いて
少し硬い声で石島さんがボソッとつぶやいた。
「いえ。ラブホじゃなくてうれしいな。と思って」
「そうか。家は親密過ぎて嫌だと言われるのかと思った」
「まさか。なんか石島さんのプライベートに招待されたようでうれしいです」
「うん」
「え・・・。あ。石島さん」
そう言うと私のほうを向いてニヤッと笑う。
「冗談。さ。行こうか。お昼は食べたの?」
促すように私の腰を自然に抱いて方向を定めた。
「この時間に帰れるときはいつも食べずにやっちゃうんです」
「うん。俺も同じ」
「じゃぁ、食べてから行こうか」
「どこに行くんですか?」
「ん?俺んち。メールしただろ?」
「あ。はい」
そっか。石島さんの部屋に連れてってくれるんだ。
なんかちゃんとした彼女扱いにうれしくなった。
ただエッチをするだけなら。
ラブホなのかな。なんて漠然と考えていたから。
そっか。自分のテリトリーに招待してくれるんだ。
私の心を見透かしたように。
そんなことを思った瞬間に
腰を抱く手に力が入って、数センチ引き寄せられた。
「どうした?」
私のほうも見ずに、まっすぐ前を向いて
少し硬い声で石島さんがボソッとつぶやいた。
「いえ。ラブホじゃなくてうれしいな。と思って」
「そうか。家は親密過ぎて嫌だと言われるのかと思った」
「まさか。なんか石島さんのプライベートに招待されたようでうれしいです」
「うん」