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心も抱きしめて
第6章 め
その週末。
私たちはほとんどベッドから出ないで過ごした。
お互いの近況を明るい日の光が入る窓際のベッドで話し、
共通の大学の知人の近況を話した。

どの話の途中でも
石島さんの手は私の身体のどこかを触ってなでていた。
その手は、頻繁に私の胸を愛撫し
ゆっくりと秘部を刺激して
何回、エッチをしたか、数えるのもやめた。

眠くなったら数時間お互いがお互いの腕の中で眠って
うつらうつらの夢の中でお互いを求めた。

丁寧に優しく抱かれるその行為に
私の身体はイく事が普通になって
心はそのたびに石島さんを求めていた。

イった事が石島さんにばれないように
声を出すのを極限まで我慢して
ぎゅっと石島さんを抱きしめる。
ほぼ同じタイミングで石島さんもイくので
あまり私の状態にかまってられないのかもしれない。

それでも終わった後に優しく抱きしめてくれて
「次はイかせてやる」
とキスをされる。

こんなとろとろに甘やかされた状態に慣れ切って
もう関係は終わりだと突き離されたら
他のオトコで満足できる自信はない。

困ったな。

自分のついた嘘に
自分で苦しめられる結果になっちゃった。

日曜日の夜。
一人になった部屋で、これからどうしようかとため息をついた。
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