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抱き締めて、抱き締められて
第8章 甘くしたい時間
「今日、やっと貰えた休みだよ?これから春に向けて忙しくなるんだし........」
『あたしだって伸太郎不足だもん』
俺の首に縋るように巻き付いてきた晶の腕は愛おしい。
「そうだよな....」
何を焦っているんだか。
嬉しくて、晶との密着度が増した気がする。
「そうだよ。エドも言ってたよ?あたしのこと優しく抱き締めてくれるのは伸太郎だけだって」
「そう........ん?エド?」
「うん、エド。今月出張から戻ってきてね、一緒のチームになったの。伸太郎みたいに背も高くて、低い声が素敵なんだよね~」
『キュンキュンしちゃう』
とも付け加えて。
........。
晶のバカ。自ら言いますかね?