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抱き締めて、抱き締められて
第1章 はじめての夜
浩司side―――――――
彼女のことは子供の頃に出逢っていたから知らない訳じゃなかった。
だが、ある日を境に会うこともなく月日は流れ、久しぶりに姿を見たときは誰にも屈しない強い眼差しを持つ女性になっていた。
そんな彼女に再会し、心を奪われたのは大学を卒業する前の22歳の時。
それからは、彼女を手に入れたくてスキルアップに励んだ。
4年後。
彼女が二十歳になるのを待ち、やっと自分の傍に来てくれることになる。
会えない時期に辛く悲しいことに遭遇し、心を閉ざしてしまった優樹。
その凝り固まった場所を徐々に解していき、気持ちが通じあった今日。
はじめて彼女の肌に触れる。