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抱き締めて、抱き締められて
第1章 はじめての夜

「優樹......俺のこと、好き?」


お互いがシャワーを浴びて、今いる場所はホテルのベッドルーム。
ベッドに腰掛けていた彼女が、俺の腕の中に入り小さく頷く。
まだ軽く濡れている髪を撫でながら


「じゃあ....俺のこと、怖い?」


優しく包み込んで問いかける。


「わかんない。こんな気持ち、はじめてだもん......」


昔のトラウマもあり、恋をしたことがない優樹。
そんな彼女が俺と向き合おうとしてくれてる。


「今から少し優樹に触れるよ?嫌だったら、言ってくれる?」


「ん......わかった」


彼女に確認して、まず始めは頬に触れる。


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