この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
抱き締めて、抱き締められて
第5章 ヤキモチ、妬きました........
浩太side――――――――――
「では、浩太さん。おやすみなさいませ」
「あぁ、いつもありがとう。おやすみ」
1泊2日の出張を終えて有希の待つマンションへ到着したのが日付も変わろうとする頃。
1度、下の階に住む父さんの第一秘書の藤城に頼まれていた書類を届けに向かった。
玄関では静かにキーを差し込み、解除する。
有希はもう寝ているはずだから、出来るだけ音をたてないようにリビングへ。
キャリーケースは壁側に置いて、まずひと休み。
ソファーへ腰を下ろして息を吐く。
「はぁ....いかん、有希不足。たった2日触れないだけで禁断症状出そうだ........」
『疲れた』なんて言う暇があるなら、さっさと有希の寝ているベッドに行けばいいんだよな。
けれど、有希のところへ行ったら確実に抱いちまう........。
「とりあえず、さっぱりしてから考えるか........」
なんて呟いても、仕事が終われば有希の事しか考えられない。
これは、有希が傍に来てくれたときから変わらない。
まぁ、ある意味中毒だよな........。