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抱き締めて、抱き締められて
第1章 はじめての夜
視線は大体同じ高さ。
じっと優樹の顔を見ていると、月明かりだけの薄暗い部屋でも何となく赤らんでいる頬がわかる。
俺の左腕は優樹の腰に巻き付け、右手は顔に触れ、親指で頬を撫でる。
その手に優樹の左手が重なり、右手もそれに続く。
「浩司のこと、怖くないけど........触れられると、怖いような....苦しいような、変な感じ。胸がね、キュッとする....」
纏まらない考えを一生懸命伝えてくれる。もう、可愛くて仕方がない。
「そっか....じゃあ、もう少し優樹に触れるから....嫌だったら教えて?」
コクリと頷いたと同時に、俺の唇は優樹のそれに目掛けて動く。