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抱き締めて、抱き締められて
第7章 甘い時間
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「瀬上さん、お疲れ様」
「部長、お疲れ様です」
「じゃ、行こうか」
「はい」
部長の数歩後ろを付いて歩く。
自動ドアが開いて外に出れば、仕事帰りの人の波に仲間入り。
視線を落とすと軽く握られたままの無防備な部長の左手がある。
触りたいなぁ........
手を繋ぎたいなぁ........
そんな小さな欲望が生まれるくる。
けれど、ダメダメ。
まだ会社近くなんだから、誰に見られてるか解らない。
........気を付けないと。ガマン、ガマン。