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抱き締めて、抱き締められて
第7章 甘い時間

「晶、苦手な食材あるか?」


「え?料理ですか?あたしも手伝います」


部長はシャツの袖を捲り、キッチンの中へ。
あたしもキッチンへ歩みを進める。


「いや、今夜は良いよ。簡単なパスタでも作るからさ」


「じゃあ、サラダ作ります。あたしもそっちに行っても良いですか?」


カウンターからお伺いをたてる。
他所様のキッチン、勝手に入っちゃダメだもんね。


「そうだな。頼んで良いか?今週、実家から送られた野菜があるんだ。駄目にする前に使ってくれるか?」


「はい。お任せください」


「全部、確認もせずに野菜室に突っ込んだんだ。何があるか解らないんだが........」


「大丈夫です」


ニッコリ微笑むと部長も柔らかい表情に。
部長とはじめてのお料理。
うふふふふ。楽し~い。



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