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抱き締めて、抱き締められて
第7章 甘い時間

抱き締める腕の力が強まった。
驚くまもなく後ろへ引かれ衝撃と共にソファーに倒れ込む。


そう。
部長に抱き締められたまま左側を下に寝転ぶあたし。
はい、身動き取れません。


「あ、あのっ!もうすぐ、お湯沸きますよっ?」


「........まだ、大丈夫だ」


「いやいやいや........そろそろですよ?」


「............」


「本当に、沸きますって......んっ!」


不意に天井へと向けられた顔。
ライトで眩しいかと思えば、目の前には部長の顔。
そのあと、唇が重なるなんて他愛もないこと。


「んっ....ンンッ........」




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