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第7章 甘い時間

優しくないキスが離れてほしくなくて、背に回した腕はまだ緩めない。


のは、あたしじゃなくて........そう、伸太朗。


「ン....晶....」


「ンッ....やあっ........ちょっ、とぉ」


脇から背中を通り、伸太朗の両手に固定された頭部は左右にずらすことすら許してくれなくて........。


「晶....お風呂、入ろ？」


「は？恥ずかしいから、やだよ」


「え～。もう全部見たから一緒だよ？」


さっきまでの男は、急に甘えん坊に変わってしまった。
なによ......大の男が可愛いって、どういうこと？


「それなら、お風呂出たらベッドで一緒に寝よう？」


「ん～それならいっかな........っていうよりも、いつまで入ってるの？」


「え？晶がお風呂入るまで........ダメ？」