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抱き締めて、抱き締められて
第8章 甘くしたい時間

ふと、目が覚めた。


今の時間が知りたくて、いつもの場所に手を伸ばす。
と、同時に同じベッドでまだ夢の中にいる愛しいひとの温もりを求めて反対の腕が自然と動く。


スマホを手にしてから、背を向けて寝ている晶の腰辺りに先に動いていた腕が巻き付く。
そして軽く引き寄せ肩に口づけた。


「まだ....6時か」


今日、明日は晶と共に連休。
晶の手掛けた作品がありがたいことに好評で、やっと貰えたこの時間。


『もう少しゆっくりしてようかな』
そう思い、スマホを元の場所に戻して全神経を晶に集中させる。
柔らかい素肌に触れながら、昨夜の情事を思い出しひとりニヤける。







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