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§ 龍王の巫女姫 §
第7章 蕩ける果実
口から掻き出された種が敷布の上で跳ねて床まで転がった。
「俺にも食わせろ、水鈴」
「…ハァ、ハァ、……?」
水鈴はきょとんと見つめ返すだけ…。
「王の命令に沈黙で返すか…ならいい。俺は俺の方法で味わってやろう」
そう言って甘い汁の滴る胸に炎嗣が舌を這わす。
「…!? ぁ…ァ!」
とどまった果肉を見つけると其れをジュルッと吸い上げる。
炎嗣が彼女を跨ぐように膝立ちで覆い被さってきたので、仰向けにされた水鈴は逃げ場のない体勢になってしまった。
「やめて下さい…!! こんな…厭らしいこと」
「厭らしいのはどちらか…。この絹のような肌を、嬉しそうに震わせているのは」
「…っ、ン」
「──…動くなよ? 蒲団が汚れてしまうからな…」
「…ぇ」
…そんなもの、とっくに汚れているのは彼も気づいている筈である。
なのにそんな言い回しをされれば従うしかない水鈴だった。
あらかたをすすり舐めると
炎嗣の狙いは胸の頂きに集中した。
「…くふ…っ、う…」
其れを石榴の赤粒とでも勘違いしているのか
貪るように強く吸い上げてきた。