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§ 龍王の巫女姫 §
第7章 蕩ける果実
「吸わないで…!!」
喘ぎ声に混じる本気で嫌がる彼女の声は、炎嗣の中に本能的に眠る嗜虐的な昂りを呼び起こす。
つまりは逆効果であった。
“ お前にはそれがわからないようだな… ”
憐れな女…。
だが俺は手加減などしない。
“ お前を飼ってやろう
この暗い王宮の中で…俺の手の内で ”
「──…アっ!! は…ハァっ…、‥ああああ」
「…今日だけは…此処までで許してやる」
背が仰け反るほどの絶頂を水鈴に与えたあとで
炎嗣はその責めの手をとめてやった──。
「──…今日だけは、な」
.....
その後、炎嗣は、残った石榴を彼女に食べさせていった。
半ば脅すように彼女の口に押し込んでくる彼を、水鈴は弱々しくではあるが睨みあげる。
これが復讐のための糧である
水鈴はただ其れだけを信じた。