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§ 龍王の巫女姫 §
第12章 紅い灯籠に花を広げ…
「…いい表情…するよなまったく…」
「…ぅ…はぁ」
「──…それも演技か?」
長裙の帯が、布擦れの音とともに抜き取られた。
「そっちは、や…!」
「どうだろうな…」
片腕で彼女の腰を浮かせると、炎嗣は長裙を容赦なく剥ぎ取ってしまう。
ひやりと冷たい空気を下半身に感じて
水鈴は膝を擦り合わせた。
「脚を開けよ」
「──…そん な…!!」
実に端的な言葉で、とんでもない事を命じられる。
けれどそれを言う炎嗣の口調はぶっきらぼう…ではなくて、どこか優しい声色だった。