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第12章 紅い灯籠に花を広げ…

「此処に俺のものを突き立ててやりたいが、侍医に止められているからな。…残念だ」

「……っ」

「どうした、あれほど許しを乞うていただろう。脚も閉じて構わないぞ」

「……!!」

彼に言われて、秘部をさらしたままぐったりとしている自分に気付き、水鈴は咄嗟に両足を椅子から下ろした。

「…ﾊｧ…ﾊｧ…」

それでも、身体の火照りはおさまらず…
肉芽の疼きはおさまらず…

今すぐ指を持っていって捏ね回したいという破廉恥な思いが浮かんでくる。


「……ぅ、わたし」


炎嗣によって目に見えぬ媚薬を飲まされたのだろうか。


「…わたし このままじゃ…っ…」

このまま彼に放ったらかしにされたらおかしくなってしまいそうだ。

「…は ぁ…そんな」

水鈴は拳を握って胸に押し付ける。

太股をもぞもぞと擦り合わせ、助けを求めて炎嗣を見上げた。


「……!」


蕩けた紫紺の瞳が、潤んで彼を見詰める。