この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
§ 龍王の巫女姫 §
第14章 湯に溶ける甘い蜜

「…ん…ん」
顎を固定したまま唇をふさげば、観念したように舌を受け入れる。
抗えもせず…逃げることもできず…
戸惑う舌先が愛おしい。
そうだ──お前は俺のものだ。
為されるがままに俺に酔え。
‥‥チュ パッ
舌を絡めながら露な乳房に手を伸ばし、愛撫してゆく。
強張る彼女を解すかのように手の内の柔らかさを堪能していると、水鈴の喉の奥から呻くような喘ぎが漏れた。
窒息させては面倒だ…
炎嗣は適度に唇を離して、休息を与えては──角度を変えて差し込む。
「……」
その合間
水鈴の瞳を盗み見ては欲情をたぎらせた。
紫紺の瞳には、次第に涙の膜が覆ってゆく──
その揺らめく濃淡は、ほの暗い閨房では見られなかったものだ。
炎嗣はそれを目に焼き付けた。
「…ハァ‥‥は……ぁ、ぁ」
深い口付けを繰り返すうちに水鈴は口を閉じることを忘れて、だらしなく舌から糸を引いている。

