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§ 龍王の巫女姫 §
第24章 龍王の許嫁( イイナズケ )

そっと触れ…線をなぞるように滑る指は
まるで身体のカタチを確かめているような…
「…ン…ッ、っ─」
水鈴は自分の身体に自信があるわけではないから、無意識に力がこもって身体を縮めてしまう。
“ やっぱり…苦手… ”
水鈴はまだ この行為が恥ずかしくて、苦手だ。
それでも──
「…ッ…水鈴」
耳許で囁く彼の声に、いつもとは違った息づかいが混ざるから…彼女はその声が好きだった。
「…震えるな…──水鈴」
「はい…っ、炎嗣様…」
震えるなと言われたが、怖がっている訳ではない。
彼の指が肌の上で…意地悪な遊びをするからだ。

