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贄姫
第5章 伍
「やめてやるもんかよ。
お前の身体も魂も、俺のもんだろうが」
そうして嫌がる悲鳴を出させることもなく口を塞ぎ
空気を吸うことさえ禁じて
激しく椿の中を引っ掻き回した。
「っぅ…!」
苦しむ椿は締め付けが強くなり
芳しい香りが強くなる。
ーーこんな小娘ごときにーー
しかし、瓊乱の理性も持たなかった。
すでに何度も痙攣している椿を無視して
奥へと自身をあてがって
椿の意識が飛びそうになる寸前で欲望を彼女の中へと注ぎ込んだ。
「っいや、妊娠しちゃう…!」
空気を吸うととともにそう泣き叫ぶ椿の唇を塞ぐ。
椿の中に出した欲望は、いつもよりも欲深く
まだ抜いていないのに
しばらくすると椿の中から溢れかえって出てきてしまう量だった。
声とは裏腹に、椿の中は瓊乱の絶頂と共に果て
どくんどくんと波打ちながら快楽を貪ったいた。
ようやく落ち着いて、椿の蓋となっていたそれを抜くと
どばどばという表現がぴったりなほどに
精液が溢れかえって中から出てきた。
瓊乱の敷いた打掛に広範囲に染みを作り
まだ、中から流れ出てきた。
ーー女にこんなに欲情するなんてなーー
椿は泣くのも疲れて、ぼうっとしていた。
そんな彼女を引っ張り起こす。
「妊娠はしない。
そのための儀式だと言っただろうが。
これをしなけりゃ、確実に孕むぞ。
丸薬を飲んだ俺の精液をお前の中に入れ込んで
言葉を交わし合わなきゃ完成しない儀式だ。
だから言う通りにしろと言ったんだ」
「けど、でも…もうやだ…」
瓊乱は溢れ出た精液を指ですくい
それを椿の口へと押し込んだ。
あまりのことにたじろぐが、すぐに椿はハッとした。
それた同時に、淫靡な欲望が渦巻いて動かなくなった。
それは、椿の感情とは違っていて
身体自体が反応をした。