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贄姫
第2章 弍
『ここか…!』
天狗の長い鼻が
椿の蕾に触れた。
その時、瓊乱が後ろから椿の口を解放する。
「この、役立たずの鬼!…っう…あっ…」
椿に半身を起こされて
後ろから胸をいたぶられる。
その間にも、天狗は鼻先で椿の蕾を刺激した。
『芳しい…どんどん出てくる…』
「やだ、やめて…」
「やめさせてやろうか?
一発で消しとばしてやれるぞ?」
「消し飛ばすなんて、そんな…。
患ってるだけなんでしょ…?」
天狗の舌が伸びて椿の蕾に触れた。
「あっ…いゃ! …やだ!」
足は天狗の力に押さえつけられて全く動かない。
瓊乱は相変わらずニヤニヤしていたが
目は真っ赤に興奮している。
「俺はな、ここ数日お前のに寄ってたかってくる妖退治で
相当疲れが溜まってるんだよ。
この疲れをとるのは、お前の精気をもらうか、他のやつの精気を奪うかだ。
あいつはでかい妖だからな、あいつの精気を貰えば
俺は一発で回復するぞ。
それこそ、お前をいたぶらなくてもいい」