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贄姫
第2章 弍
「な、けど…その精気って…魂ってことでしょ?」
「そうだ。あいつの魂を貰えば、俺の疲れは回復する。
でなけりゃ、回復するまで待つ。
本来なら、契約しているお前から精気を充填するのが早いんだが、お前も寝込んでるは、
いうこと聞きゃしないしな。
小物どもから奪う精気なんてほとんどないからこっちが疲れるだけだ。
どうする、このままこの天狗に犯されるか?
それとも、こいつの魂を俺にくれて、他の妖を近寄らせないようにするか?」
椿は答えられない。
目の前で生きているものが消えるのを見届けなくてはいけないのは
相当に辛いことだった。
ずっと黙ってしまっている椿に
瓊乱は鬱陶しそうに目を細めた。
「…そうやっていたぶられてろ」
見ててやるよ。
そう言うと瓊乱はまた部屋の奥に引き下がった。
「ちょっと、やめさせてよ…それくらい」
「できないなぁ。
俺は枯渇しすぎていて、吹っ飛ばして魂を食らうしか体力がない」
「っ…あっ…」
天狗は蕾だけではなく
今度は割れ目にまで舌を這わせた。
「やだ…やめてよ…いやぁ!」
「下の天狗が起きてくるぞ」
瓊乱の意地悪でハスキーな声とともに
天狗が立ち上がって
袴を下ろした。
そこには、そそり立つ巨大な陰茎があった。
「やだ…」
椿はその禍々しさに、逃げようにも逃げられなくなった。
それは天狗の鼻とは比べ物にならない。
巻いた掛け軸のような太さだ。
あんなのを挿れられたら
どうかなってしまうのだけはよくわかった。
そうこうしているうちに
天狗が近づいてくる。
「やだ、やだ、やめて」
『芳しい、芳しい』
慌てて逃げたが、
着物の裾をまたもや掴まれて
畳の上に押し付けられた。
そのまま脚を広げられる。
「いやっ! やだ、やめて!」
天狗の逸物は猛々しく天を向いている。
その先端を椿の中に挿れようとして
逸れて下腹の上を擦った。
打ち付けられた腰の反動は大きい。
「いやっ…!」
まるでそれ自体が生き物のようで
異様に熱く、椿のへその上を余裕で超えていた。
『ふむ…どこだ…?』
さらに腰が持ち上がる。